2018年、実売18000円のスマホで生活する (moto e5)

数ヶ月前に、それまで使っていた iPhone 6s の画面を完全に割ってしまい、これはまずいということで間に合わせの予備用として買ったのが moto e5 だった。

Amazon の紹介リンクを貼り付けているけど、画面を割ったのはプライムデー真っ最中のタイミングで、東京23区内でもお急ぎ便が数日かかりそうな感じだったのでヨドバシ.comで買った。ポイント還元率を考慮すると値段はだいたい一緒。日曜の夜10時くらいに注文して、翌日月曜日の朝10時前に出社したときには都内のオフィスに届いていたのはさすがに笑ってしまった。

moto e5 は Android 8.0、RAM は 2GB、本体ストレージは 16GB、CPU (Snapdragon 435) は完全にローエンドという感じで、ディスコンになってない機種のなかでは最弱クラスだとおもう。安かろう悪かろうではなく安いのだ、というやつ。適当なベンチマークを走らせてみても、下手すると完走することすらできずにクラッシュしてしまうという感じで、スコアが出ても iPhone 6s の数割程度出ればいい方だ。

実際に使っていると、画面のスクロールがなめらかにできる瞬間というのが基本的に存在しない。Android の開発者メニューから GPU の利用状況を表示するアレを有効にしてみると、プリインストールのホームランチャーを含むほとんどすべての画面で 20 〜 40fps くらいしか出ていないことがわかる。スクロールだけでなく、あらゆる読み込みがのろくて、Windows XP とかのころを思い出す感じ。

一方で、のろいのはのろいけど動くことには動くのが面白い。ぶっ壊れてて何も動かないということはなくて、単に超遅いだけで動いてはいる、という感じ。TwitterInstagramYouTubeNetflixSpotify も使える。Slack とかも遅いし操作感はガビガビだけど普通に使っている。Google カレンダーは最近のアップデートで一気にスクロールが重くなってちょっと困っている。あと、普通に写真だって撮れる。

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夕方の渋谷。もちろん色とかの補正はしているけど、撮る気が失せるほど画質が悪いというわけでもない

当然 Chrome も動くし、当たり前だけど ServiceWorker のオフラインキャッシュみたいな最新のウェブ技術もふつうに動いていた。PWA もインストールできる。

という感じで、一応 Android のバージョンは新しいので、遅いこと以外は意外と困らないのが面白い (遅いのは困るけど……)。2ヶ月くらい使っていて、新品で 18000 円の物体でここまでインターネットを我が物にできるのはかなり尊いことだな、と思うようになった。あと、CPU がしょぼいのにバッテリーの容量は妙にでかい (4000mAh) ので、3〜5 日くらいは充電する必要がなくて面白い。ガラケーだってもっと頻繁に充電してたと思う。

個人的には音楽ライブラリは常に iTunes と同期したいので iPhone 6s の画面は修理したけど、面白くてしばらく moto e5 を使い続けていた*1。いまは iPhone XR の発売を待ち続けている。

*1:なんか iPhone の調子がおかしくてバッテリーがすぐ減るというのもあったけど