前提
- RouterOS 6.49.3
- 楽天ひかりの IPv6 オプションが有効化済み
- HGW の 下りポートは Routerboard の ether1 に接続
- DS-Lite 越しの IPv4 の通信だけが可能な状態を目指す。IPoE 越しの IPv6 通信とのデュアルスタックや PPPoE との併用はターゲットにしない
主に参考にした先人たち:
- まったりLog残し - RouterboardでiijmioのIPv6 IPoE(ネイティブ接続) + DS-Lite(Dual Stack Lite)を体験する
- IIJmioひかりへ事業者変更 RouterOSでDS-Lite - ばびぶべぼ研究室
- RouterBoardでDS-LITE | ねころくぶろぐ
- "クロスパス DS-Lite" とかで検索して出てくるページのうち、DS-Lite の IPIP トンネルの張り先が
dgw.xpass.jp
であることがわかるたぶん唯一?のページ
手順
説明は WebFig 前提です。ごちゃごちゃ試してて、どの順番で設定を変えたらいいかは記憶が曖昧なので、動かなかったらすみません…… (ある設定値を決めるのに別の設定を投入して何かを実行しないといけない、というパスはあるけど、それ以外は基本的に順不同で、正しい設定になっていれば動くだけのはず)
- IPv6 > Settings
- Accept Router Advertisements: yes
- IPv6 > DHCP Client > Add New
- Interface: ether1
- Request: prefix だけチェック
- Pool Prefix Length: ひかり電話なしなので 64
- Tool > Traceroute
- IP > DNS
- Interfaces > Interface > Add New > IPIPv6 Tunnel
- Local Address そのまま
- Remote Address が
dgw.xpass.jp
- IP > Routes > Add New
- Dst. Address:
0.0.0.0/0
- Gateway: ↑ で作った IPIPv6 Tunnel
- Dst. Address:
一通り試行錯誤した後だと、この一文が身に沁みる感じがあって面白かった。
(※) DS-Lite は、IPIPトンネリング(IPv4 over IPv6トンネル接続)を利用して行います。この時、ルーターはIPv4パケットをIPv6でカプセル化し、IPv6ネットワークに設置された AFTR(Address Family Transition Router)にIPv6パケットを転送します。AFTRにて、カプセル化されたIPv4パケットをIPv6パケットから取り出し、IPマスカレードによる変換を行い、IPv4インターネットへとIPv4パケットを転送します。 — クロスパス(Xpass)接続設定例
なんか接続できてる気がするけど設定が本当に正しいか自信がない……という場合は、Routerboard の再起動をかけてみると見落としていた箇所が明らかになったりすることもあった。
これで回線がどうなったかというと、世間のピーク時間帯 (夜 19 時〜 23 時くらい) で言えばこういう感じ。
- before (楽天ひかり PPPoE)
- https://fast.com の結果が下り 10Mbps 以下
- ping 8.8.8.8 とかで 50ms 前後 + パケロス率 < 10%
- after
- https://fast.com 下り 60Mbps 〜 100Mbps くらい
- ping 8.8.8.8 が 5〜15ms 程度に改善、パケロス率限りなくゼロ
ものすごくマシになったとはいえ、楽天ひかりに変える前に使ってた v6 プラスは下り速度が after の 10 倍くらいは普通に出ていたので、それと比べると、、という感じはしてしまう *1……。
10Mbps の世界はそれはそれは遅いもので、大きめの JPEG 画像が上からビーッと表示されていく様子とか久しぶりに見た、という感じであった。めっちゃ関係ないけど、旅行とかもしばらくろくに行ってないので、はじめて行ったホテルの Wi-Fi でとりあえず SpeedTest を走らせて、遅かったらがっかり……みたいなムーブとも無縁の生活が続いている。